天候:晴れのちガス
気温:山麓22℃/行動中18℃前後
行動:6:10〜16:20
未明に起きて、簡易な朝食(行動食はナッツとドライフルーツ)。
出発前に沢水を浄水器でろ過して1.5L携行。
まだ汗をかく時期なので、こまめな給水が必要。
妻がこの先へ向かったと考え、地図にないルートを辿る。
昨日から続く踏み跡は細いながらも、人が歩いた形を確かに残している。
獣道ではない。
妻が通った可能性が高い。

正午前、谷に差し掛かり、蔦か葛で編まれた吊り橋を発見した。
人工物ではあるが、ワイヤーは使われていない。
自然素材のみでここまで保つとは驚きだ。

橋があるということは、誰かの生活圏だったはず。
しかし、地形図には何も記載がない。
足を乗せると、わずかにたわむ。
慎重にバランスを取りながら前へ。
下はそこそこ深い谷だが、水音は小さい。
最近雨が降っていないのだろう。

渡り終えたところで、一息ついた瞬間——
背後で蔦が弾けるような音がして、橋が谷へと崩れ落ちた。
老朽化に加えて、私の体重で限界に達したのだろう。
渡り返すことはできない。
戻る場合は、かなり大回りになる。
夕方にはガスが濃くなり、足元が見にくくなってきた。
今日は動きすぎたので、少し早めに行動終了。
岩陰でテントを張り、行動食を少し追加してカロリーを確保。
水は沢へ戻れば補給できる。
妻もきっと、どこかで今日を乗り切っている。
焦りはあるが、体力を削っては帰れない。
明日は橋の先の踏み跡を追う。



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