奥多摩の静かなる盟主、満点の星空の下で

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妻の外出は、ここ最近、日が珍しくなくなった。

以前は山行から帰ると「お帰りなさい」と笑って迎えてくれたが、今はどこか上の空だ。聞けば、新しい趣味ができて忙しくなったという。その活動内容を詳しく尋ねても、はっきりしない答えしか返ってこない。

私も家庭サービスは休みと考え、久しぶりにテント泊でのんびり山を楽しんだ。行先は奥多摩の盟主、雲取山。都心からのアクセスも良く、手軽に大自然を満喫できるのが魅力だ。

初日は三峯神社からスタート。静かな原生林の中を歩く。重いザックが肩に食い込むが、それもまたテント泊の醍醐味。山小屋に着く手前の広場でテントを設営。今日の我が家だ。

夕食は、山で食べるには少し贅沢な牛ステーキと赤ワイン

星空の下、焚き火(もちろん指定された場所で)の炎を眺めながらの一杯は、最高の贅沢だ。夜中、テントの外に出て見上げた空には、街では決して見ることのできない、息をのむほどの満天の星。流れ星も一つ見えた。

翌朝は、ご来光を拝むために少し早起き。山頂から見る日の出は、辺りの山々を黄金色に染め上げていく。この瞬間があるから、山に登り続けるのだろう。

下山後は、麓の温泉で汗を流し、冷えたビールで乾杯。山での非日常から、日常へ戻るこの切り替えもまた心地よい。次はもう少し長期間の縦走に挑戦したい。

雲取山からのご来光。遠くの山々が朝日に染まる。

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