7000mの白き試練、高所の哲学

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次の遠征に向けての重要な高所順応登山として、中国のムズターグ・アタに挑んだ。標高7,546m。酸素の薄さは、人間の理性を奪い、本能的な部分をむき出しにする

高所での極度の苦痛の中でこそ、真の集中力が生まれる。我々登山家が、なぜこれほどの苦痛を冒してまで高みを目指すのか。それは、文明社会の価値観から離れ、純粋な自然の摂理の中で自分を問い直すためだ。登頂の瞬間、誰にも侵されない、完璧な静寂と孤独。この感覚こそが、次の挑戦へと私を駆り立てる原動力だ。

ムズターグ・アタの高所。雪と岩だけの世界を進む登山家。

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